なぜ美容外科は給料が高めなのか？
美容外科の給料について
美容外科で働くナースの給料は、一般の病院と比べて高いことが多いです。一般の病院では夜勤手当があるからこそ給料が高いことが多いですが、美容外科では夜勤がないところがほとんどで、残業もそこまで多くありません。しかし、美容外科の月収は、都心部では30万円から40万円という求人が多くあります。一般の病院では、夜勤がなく土日休みで定時上がりが基本の月収30万円という求人は探すことすら難しいでしょう。
なぜ美容外科の給料はここまで高いのでしょうか。その理由は「自由診療」と「報奨金」から見つけることができます。
自由診療
美容外科の給料が高い理由の1つは、美容に関する施術が自由診療で行われるためです。医療保険の適用から外れているので、患者さんに提供するサービスや商品の価格を病院側が自由に決めることができます。医療報酬が固定されている一般の病院よりも、利益率を高く設定することができるため事業の収益が大きく変わります。そして、一般の病院では病気や怪我の治癒を目的とした限定的な医療行為の提供ですが、美容外科では患者さんの希望があれば無制限にサービスを提供できます。そのため、この自由診療によって美容外科は利益率の高い経営がしやすいです。
患者さんに選ばれるよう工夫して顧客を増やしたり、より多くのサービスを利用してもらえるように効率化するなどして、売り上げや収益に直結させることができます。こうして営業成績を伸ばして収益を上げていくことで、従業員に対して大きく還元できます。そのため美容外科ナースは基本給そのものが高くなることが多く、平均の給料が高くなります。
報奨金
では次の給料が高い理由となる、報奨金について説明します。職場によってさまざまですが、美容外科では報奨金制度を導入しているところが多いです。この報奨金制度とは、月間の売り上げの一部をスタッフに還元するもので、業績に応じて報奨金が上がっていきます。この報奨金があることによって、美容外科の給料はさらに高い水準となっています。
患者さんが増えれば増えるほど給料が上がるということは、一般病院ではまずありえないことです。一方、美容外科では自由診療によってこの制度を導入することができるため、従業員の働くモチベーションに大きく貢献してくれます。そして従業員がさらに努力をして質の高いサービスを提供することで、美容外科の病院の収益が上がり、さらに従業員に還元することができます。また、全体の業績だけではなく、個人の業績にも報奨金を支払っているところもあります。
